そう言って非難すれば、
君の気は済むだろうが、
彼の助けにはならん。
彼を助けるのに必要なのは、
弁護士の捨てゼリフじゃない。奇跡だ。
(映画「34丁目の奇跡、1994年)
映画では、常識や先入観にしばられた判事を
目の前に、弁護士が非難の言葉を発します。
その時、判事は、この言葉を返すのです。
スカッとするような言葉を
言い放ってやりたいと思うシーンは、
何度もあります。
テレビの討論なんかを見ていても、
そんなセリフを言ってくれる人がいます。
スカっとして気は済みますが、
確かに、事態は何も変わっていません。
目的は、事態を好転させることのはずなのに、
なぜか、自分の気が済む捨てゼリフを言うこと、
目立つことに置き換わってしまっている場合が
多いのです。
私も、そんなことを目指している自分に
気づいたりすることがあります。
むしゃくしゃした時に、
「う??ん、言ってやりたい。」
って感情に占領されかけるのです。
しかし、それで、相手が変わるのは、
めったにないこと。
相手がよほど謙遜であれば、
そのセリフが効果をなすこともあるでしょうが、
期待は出来ない場合がほとんど…
捨てゼリフを考える暇があったら、
「奇跡」とも言える方策を考えましょう。
私も、みなさんも、政治家も…
【参考】
成功哲学(ナポレオン・ヒル)