裸で私はこの世に来た。
裸で私はこの世から
出てゆかねばならぬのだ。
(ドン・キホーテ、セルバンテス)
確かに、そうですよね。
それを忘れていることが多い。
この本質を…
そういう視点から見れば、
自分って、何を求めているんだろう
とも思ってしまう。
こんな言葉もあった。
「わたしたちは、
何ひとつ持たないでこの世にきた。
また、何ひとつ持たないで
この世を去って行く。
ただ衣食があれば、
それで足れりとすべきである。」
(新約聖書 1テモテ6:6-7)
何も地味な生活をしろ、
と言っているんじゃないと思う。
自分たちの始め、
そして、終わりという本質を
ちゃんと見つめながら生きた方がいい、
ということじゃないだろうか。
虚栄心、競争心、物欲、金銭欲など、
私自身もすべて克服しているなんて
絶対言えないけど、
(いや、逆に人一倍強いかもしれない…)
その結果得たものは、
何一つ、次の世へ持っていけないんだよ。
次の世があるかどうかを
信じる信じない以前の問題であってさ。
そう、こんな考えも、確かにあるかもしれない。
「だったら、やっぱり、
今を楽しむしかないっしょ。」って。
ま、それもいいかもしれない。
でも、一つだけ言える。
そういう考えで進んだ人が、
その先で考えた、あるいは悟ったことは、
みんなほぼ同じだった、ってことを。
結局、今日の言葉だよ。
【参考】
ツキの法則(谷岡一郎)