私たちが見ているのは、物事それ自体ではない。そこには…

私たちが見ているのは、
物事それ自体ではない。

そこには常に、
自分のありようが
投影されているのだ。

(アナイス・ニン)

物事でも、出来事でも、
私たちの目や耳という感覚を
通った瞬間から、
(フィルタとも呼べるかな…)

私たちなりの見方、考え方に
姿を変えてしまう。

それは当然のこと。
何らかの立場があるのだから…

「百聞は一見にしかず」
という言葉をよく聞くが、
本当の意味には、
そういうことも含まれるんだろう。

一見すれば、
その美しさ、見事さ、
または事実がハッキリ分かる
ということではなくて、

一見すれば、あなたの理解に
それが入ってくる、ということ。
そして、それは、他の人々と
必ずしも同じとはかぎらない。

だから、いろいろと考える人は、
多分、何を見ても、
そこに「自分の人生」が見えてくると思う。

自分、自分、自分…って。
そんなに、人は、自分のことを
考えてるのかなぁ、
と思っちゃうかもしれないけど、

目や耳が自分についている限り、
そのフィルタはあるんでしょうね。

【参考】
それがぼくには楽しかったから(リーナス・トーバルズ)


こころの処方箋(河合 隼雄)

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