「強い相手が勝つ」と
思いこんでいては、
勝てるゲームにも勝てません。
(ゲーム理論トレーニング、逢沢明)
力がシンボルとされる風潮は、
いつの世にもあります。
人々は、それに頼ったり、
恐れたり、さまざまです。
旧約聖書に、
ゴリアテという巨人が登場します。
その巨人は、若い頃から軍人で、
戦場において、優勢になったことに
心をゆるし、戯れごとを始めます。
敵陣に、1対1の決闘を挑むのです。
敵陣から出てきたのは、
若輩者のダビデという少年。
重い鎧も、剣も、盾も身につけず、
石投げ器のみで相対します。
さて、結果は、
余裕のゴリアテの額に、
ダビデの石が命中しました。
その瞬間、それぞれの陣にいる人々の心も、
全体の戦況も、一気に変わったのです。
力、数、歴史、伝統、
どれも重みのある言葉です。
しかし、それに勝てる知恵、
頭の使い方もあるのです。
思いこみだけは、避けましょう。
ま、「ウサギとカメ」の話に限らず…
力以外の選択肢も、
たくさんあるというわけです。
【参考】
ゆとりの法則(トム・デマルコ)