経験のないことをやって誤るのは、
本当の失敗ではない
(ニワトリを殺すな、ケビン・D・ワン)
じゃあ、何を失敗と言うのだろうか。
疑問がわき出てくる…
今の私たちがいるのは、
昔の人たちが経験したことのない世界。
いわゆる未体験ゾーン。
「道なき道」を
探らなければいけないところにいる。
だから、多少、期待通りのものが
得られなかったとしても、
「失敗」だと決めつけて、
終わりにしたり、やる気をそぐのは
本当にもったいない。
そもそも、世の中が、
後戻りできない状態にあるなかでは、
「失敗だ、はい終わり、元どおりへ」
が出来ないんだよ。
誤りの種を活かして、
次へ進むしかない。
失敗と決めつけて終わらせるのは、
まだまだ先の話でもいい。
著書には、こう続く。
「世の中で、本当に、
失敗を成功のもとにする人は
実は少ないと思うよ。
それは、実際に
失敗をきちんと反省する人が
少ないからだよ。
たいてい謝っておしまいか、
多くは隠してしまう。
これでは進化はないね。」
日本を「恥の文化」と言った人がいる。
(文化人類学者ルース・ベネディクト)
当たっていると思う。
責任を追及するのは、今後、
同じような問題や失敗を
生じさせない対策として
重要なことだと思う。
しかし、その責任追及をする人間のなかには、
そういう対策に配慮するためでなく、
自分の利害のためだけで行動している人間もいる。
要は、恥をかかせるためだけ…
そして、自分の株をあげる。
そういう視点で責められる失敗を見たなら、
自分たちは学ぶべきだね。
そうならないように…
テレビのニュースでも、自分の身の回りでも、
そういう現象、よく見るでしょ。
心しておきましょう。
【参考】
ゲーテ格言集(ゲーテ)