いくら年をとり、
知識を積んでも、
人間には、
人間本来の迷いの火ダネが、
白骨になるまでは、
なくならないものらしい。
(新・平家物語2、吉川英治)
人間は迷うもの。
そう思って生きた方が気楽。
手元にお金があって、
食べたいものがいろいろあっても、
胃袋には限界がある。
だから、いくつかの店の前を眺め、
何にしようかと、迷っているのが楽しい。
人生も、そんなもん…
いつしか、迷いも悩みもない人生を、
と思って過ごすから、
自分の至らなさと矛盾して、
その葛藤から抜け出せなくなる。
人間は迷っているうちが、
進歩する可能性をもっている。
迷わなくなるというのは、
本当に悟ったか、あるいは、
誰かがすべて決めてくれているか、
そのいずれかでしょう…
迷っていないふりなんて、
しなくていい。
それが大人のあるべき姿だとか、
それが偉いことだとか、
そんな勘違いもいらない。
それよりも、ちゃんと、
迷いを消化してあげること。
そして、次の迷いを待つのさ。
人を待つみたいに…
そう思って待っていれば、
自分と付き合う迷いのタイプも
分かってくる。
相性と言うのかな、癖と言うのかな…
迷いって、そんな感じ。
【参考】
人生の選択(オグ・マンディーノ)