人が、出来ることすべてをしないなら、…

人が、出来ることすべてを
しないなら、そのうち、
しなければならないことすら、
出来なくなる。

(英語)
Men do less than they ought,
unless they do all that they can.

(トーマス・カーライル)

使っていない才能、
使っていない勇気、
使っていない感情…

みんな同じこと。
せっかく持っているのに、
出し惜しみしていたら、
いざ、という時、
出来るわけがない。

感覚を忘れた、思い出した、
程度で取り戻せるものなら、
いいけど…

残念ながら、
そういうものばかりじゃあない。

この言葉を思い出した。
「10日と使わないでいると、
 小刀はもう幾分他人行儀になる。」
 (高村光太郎)

家族の介護に少しでも
たずさわるようになると、
人間の身体的能力についても、
これが言えることが分かってくる。

いったん、出来なくなった能力を
リハビリなどで戻すのは、
けっこうたいへんなことだ。
本人の意志にもいくらか
影響されることだけど、

それとは別の次元でも、
「出来なくなる」という要素が
進行するから、意志、精神で、
乗り越えなくちゃいけないこともある。

勉強も、いい例かもね。
吸収力が抜群の若い年代と、
衰え始める年代があるけど、
勉強する意欲は、
ほとんどの場合、
吸収力とは反対のよう。

取り戻す時に、完璧を求めすぎて、
スタートでくじけてしまう場合も多い。
ダイエットで言えば、リバウンドだな。

能力を軽く見ちゃいけない。
でも、焦ってもいけない。

【参考】
コンサルティング能力(佐々木直彦)


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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