物にはすべて終わりがある。
(ジーギル博士とハイド氏、スティーブンソン)
物にはすべて新しい始まりがある。
こうも理解したい。
「地球は丸い。
終着点に見える場所が、
出発点でしかないかもしれない。」
(アイヴィー・B・プリースト)
この言葉の意味どおりだと思う。
本当に「永遠の終わり」があるのではなく、
ずっと続く、多分、永遠に続く、
時の流れ、あるいは自分の人生のなかで、
今の楽しみでも、苦しみでも、
いつか、必ず終わりが来るのだ。
そして、それが、
また、次の新しい始まりにもなる。
映画や小説では、ハッピーエンドならば、
「それから、ずっと幸せに
暮らしましたとさ。」
と終わったように見せるけど、
人間の人生には、いつも続きがある。
終わって始まって、
また、終わって始まる。
だから、自分の感情だけで、
ずっと続くんだ、と怖がる必要もなければ、
安心する根拠も何もない。
嬉しいことも、悲しいことも、
いいことも、悪いことも、
「ひとえに風の前の塵に同じ。」
(平家物語)
ということだと思うんです。
だから、移り変わる人生。
いろんなことに執着しすぎず、
終わりを待つときもあれば、
また、新しい始まりを
待つときもあるのです。
いずれしにろ、あきらめずに…
【参考】
働くことがイヤな人のための本(中島義道)