足し算や引き算じゃあるまいし、
血と肉でできてる人間は
算術のようにゃいかないものさ。
(赤毛のアン、モンゴメリ)
アナログ人間、デジタル人間、
とはよく言ったもの。
最近は、それほど聞かなくなったが、
アナログ=暖かい、
デジタル=冷たい、
なんて意味合いで使われたり
していることもあった。
でも、よく考えてみると、
血と肉でできている人間だから、
もっともっと…と良いモノを求める。
そこで見つけて、たどり着いたのが
デジタルだったりする…
人間を扱うのは、
ツボさえおさえれば簡単なところもあるが、
誰に対しても
同じようにはいかない。
時には、それで失敗したりする。
それこそ、足し算、
引き算のようにはいかない。
多分、クローン人間に対しても、
元の人間と、同じ扱いは
出来ないと思う。
「人は社会にではなく、
自分自身に適応することを
学ぶべきなのだ。」
(「アナイス・ニンの日記」より)
社会に対応しようとすれば、
一律的な生き方が求められる。
それができる人は、それでもいいだろう。
でも、それが出来ない人は、
自分に対応する生き方を探すのも、
一つの方法ではないだろうか。
変わっていく社会において、
賢明に生きる方法は、
人それぞれ、いろいろあるだろうから。
【参考】
バカの壁(養老孟司)