過去は想いだすべきもので、
抱くべきものではなかった。
(燃えよ剣、司馬遼太郎)
今から逃げたい思い、
過去に対する憧れ、
あるいは癒されたい期待が、
過去を抱きたい気持ちに…
でも、過去を抱いた時の感触は、
人それぞれ違う…そう思う。
抱き返された心地よい感触に、
もう離れられなくなってしまう人。
いやこんなはずじゃなかったと、
過去に幻滅し、後悔してしまう人。
今の苦しみに、過去の苦しみを
増し加え、かえって苦しむ人。
過去は想い出すだけにした方がいい。
長い目で見れば、過去とは
そういう付き合い方しか出来ない。
私たちは、過去を生きることは出来ない。
私たちは、今を生き、未来をつくるだけ。
時に、夢を抱くこともある。
これはどうだろうか…
やはり、抱き方を間違うと、
身を焦がしそう。
ただ、Shu的に言うと、未来の自分に、
「どうやって、そこまで到達したのですか?」
と聞いてみたい気はする。
そうすると、ゆったりとしたShuは答える。
「ん?、心配はいらない。
その答えを得るまでまだ時間はある。
焦ることはないさ。」
確か、映画「キッド」にも、
そんなセリフがあったな…
こんなことを思うのも、
抱いていることなのかな。
【参考】
エイジ(重松清)