人生は足し算だと思っていました。…

引き算の人生

人生は足し算だと思っていました。
学校へ行って新しいことを勉強し、
できなかったことができるようになる。
友達をつくる。
知識や技術を身につける。
働いてお金をもうける。
服を買う、車を買う、家を建てる。
足りないものは足していく。

知識、学歴、資格、お金、
持ち物、人間関係、
なんでも多ければ多いほどいいと
思っていました。
人生は足し算でした。

うつ病になって、
なにもできない惨めさを知りました。
仕事はおろか、起き上がることも
できません。
電話に出るのも、
人に会うのも苦痛になりました。

今までできたことが、
できなくなりました。
やりたくてもできないこと、
どんなにしたくても、
やってはいけないことも
増えました。

それから人生は引き算になりました。
たくさんあることの中から、
ほんとうにしなければならない
ことだけを残す引き算です。

大切なことと、どうでもいいこと、
どうしても私がしなければならないことと、
ほかの人に代わってもらってもいいこと、
時間をかけてしたほうがいいことと、
手を抜いてもいいこと、
少しずつ見分ける知恵がついてきました。

わたしにしかできない、
ひとにぎりのことを
心をこめてする。
引き算の人生も、
悪くないと思います。

(傷つきやすいあなたへ、木村藍)

この文章から抜粋して、
引用をしようと試みましたが、
何度読んでみても、
分けられないなぁと感じ、
これだけ長くなりました。

自分が調子いい時、
健康な時、元気な時は、
「足し算の人生」ばかりが輝いて見え、
それを目指すのが当然だと思って、
生きていきます。

おそらく、社会全体が、なんていうか
「シンデレラ・ストーリー」
「アメリカン・ドリーム」のような成功に、
憧れているからでしょう。

なかったものが、あるようになった、
という感じのもの…

最終的に「ある」ことが
ハッピーエンドとされていますから、
「元に戻って、ないまま、
 質素なまま暮らしましたとさ」
で終わることが美にはならないわけです。

ただ、いっとき風向きが変わると、
「引き算の人生」に慣れることも
必要になってくるわけで、
それを否定して見栄ばかり張って、
「足し算の人生」を目指してばかりいると、
自分の首を絞めることにもなりえます。

 何を始めるのかも大切だけど
 何をやめるのかも大切
 (心が元気になる英語のことば、ジオス出版)

自分に素直になって、
本当はやめたい自分の心の叫びにも、
気づく必要があるかもしれません。
心が壊れない前に…

【参考】
傷つきやすいあなたへ(木村藍)


道は開ける(ディール・カーネギー)

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