ささいなことが、
私たちの慰めになるのは、
ささいなことが、
私たちを苦しめるからである。
(パンセ、パスカル)
性格が合わないと、
本当に、ささいなことが
気になりますよね。
何かしているところ、
何か食べているところ、
しゃべっているところ、
息しているだけで…とか、
本当に、ささいなことが。
私も、ちっぱけな人間でして、
気になってしまう人がいます。
そして、それに
かなり苦しめられることも…。
生理的な問題ですからねぇ。
もし、そういう自分がいる中で、
自分の生活に新しい空気が
入り込んでくるチャンスが
ない場合には、苦しみが
そのまま続いてしまいます。
昨日、80歳の夫が、
「おかずの数が多い」という理由で、
73歳の妻と口論になり殺してしまう、
というニュースがありました。
他人の怒っている姿は、
ささいなことで怒っているもんだ、
と思えるものです。
しかし、怒っている本人にとっては、
場の空気が変わらない限り、
それが今世紀最大の出来事。
たとえ、ささいなことであっても、
それに、心が奪われてしまう。
ささいなこと、新しい空気。
それにふれる機会を
忘れないようにしましょう。
【参考】
パンセ(パスカル)