強くなる時に、…

強くなる時に、
あまり苦労しないで
効率よく強くなった人は、

弱くなるのも
早いのではなかろうか。

(復活、谷川浩司)

「苦労のために苦労する」
という姿がある。

「苦労する姿」に、その本人、
もしくは苦労をさせる人間が、
酔っている場合にそうなる。

「若い時に苦労している人は、
 年をとってからも苦労している」
なんていう皮肉があるのは、
それである。

もう1つ。
「ありえない練習に苦労する」
というものもある。

たとえば、スポーツなどでは、
練習マシンなんていうものがある。
たいへん、便利な代物だ。

しかし、そのマシンの設定によっては、
ありえない想定をこしらえることもでき、
その練習を見ている方は、
「すごい練習しているなぁ」
と感心したりするのだが、
実戦では役に立たないこともあるのだ。

さらに。
「基本から外れて苦労する」
というものも見ることがある。

昨日、子供たちを連れて、
近くにある卓球会館へ
遊びに行った。
練習している中学生、
遊びに来ている小学生、
特訓(?)している老夫婦がいた。

注目するべきは、やはり老夫婦。
ご主人の方が、
奥さんを叱りつけながら、
猛特訓している。
しかし、その打ち方フォームも、
教え方、叱り方も、むちゃくちゃに見えた。
奥さんは、よく付いてきているなぁ。
(それとも、夫婦じゃないのかなぁ。)

基本からズレた見本のように思えた。

効率的にやると、
意味がなくなることもある。しかし、
効率的にやってもいいこともある。

ただし、苦労すればいいとも限らない。
苦労にも、ズレたものがあるから。

誰から、どこから学ぶか、
見極めるのが一番重要なんですね。

【参考】
復活(谷川浩司)


道は開ける(ディール・カーネギー)

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