世の中が、お互いにとって、思ったほど悪くないのは、…

世の中が、お互いにとって、
思ったほど悪くないのは、
その半ばは、
人目につかないところで
誠実な一生を送り、
死後は訪れる人もいない墓に
眠る人が少なくないからである。

(英語)
That things are not so ill with you and me
as they might have been,
is half owing to the number
who lived faithfully a hidden life,
and rest in unvisited tombs.

(ミドルマーチ、ジョージ・エリオット)

悪いことをする人は、
たくさんいます。
その被害に遭えば、気分は最悪です。
広い意味で言えば、私自身さえ、
悪いことをする人に含まれるかも…

けれど、生きていれば、
いつか、どこかで、誰かの
優しさにふれる時があります。
時には、自分が、
そういう役割をしている時も…

私たちのする良いことも、悪いことも、
ほとんどの場合は、注目されません。
ものすごく悪いか、
ものすごく良いかでなければ、
マスコミなどにも取り上げられず、
時間が経てば、忘れられるのです。

実際、誰が、この世の中の善を
支えているかは分かりません。
国や警察、裁判所など、
大きな影響を及ぼす組織の存在は、
知っていますが、日常の生活には
ほど遠く感じることもあります。

まして、そこから
幸せを保証してもらえる
わけでもありません。

私がものを知らないせいか、
エジプトのピラミッドは
知っているけれど、
そこに入っている王様が
何をした人かは、
よく知らない。

一方、墓のありかは分からないけれど、
偉大なことをした人は、
多く知っている。

はたまた、墓のありかも
何をしたかも知らないけれど、
偉大なことをした人も、
かなり多くいるだろうことは
予想できます。

そう考えれば、身近にいる人、
ふと出会った人、通りすがりの人、
そんな人の方が意外と
影響大なのかもしれません。

(参考)ミドルマーチ(ジョージ・エリオット)


「原因」と「結果」の法則(ジェームズ・アレン)

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