人間は息をひきとるまで…

人間は息をひきとるまで
生涯をかけて、
私を認めてくれ、
私を認めてくれと、
声なき声で叫びつづける
可憐な生き物なのだと思われる。

(嫉妬する人・される人、谷沢永一)

ものすごく頑張る理由も、
戦い続ける理由も、
旅に出かける理由も、
泣いちゃう理由も、
いじけちゃう理由も、
逃げてしまう理由も、
誰かを責めてしまう理由も、
みんなどこかで通じている。

「認めてほしい」というかたちで…

それが、人を
やる気にもさせれば、
あきらめる気にもさせる。

認められそうなら、頑張るけれど、
認められそうにないなら、あきらめる。

誰かの視線を感じる時には、
一生懸命の姿を見せるけれど、
誰も見ていないところでは、
怠けたり、ダラダラしちゃう。

自分のものになるまで、
誰かがずっと見守ってくれていて、
励ましてくれたらいいけれど、
世の中、そういうわけでもない。

自分は可憐な生き物だと認めても、
他人には可憐さを認めない。

自分は頑張ってると認めても、
他人の頑張りには厳しい。

認められたいけれど、
認めてあげたくない。

そんな矛盾があるから、
どこかで苦しくなる、お互いに。

認めてくれ、と思うなら、
認めてあげる感性も必要なんだよな。
むずかしいけれど…

(参考)嫉妬する人、される人(谷沢永一)


人生の短さについて(セネカ)

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