オレたちは、病気は治せない。
だからそれは医者に任せよう。
楽しい気分は心を強くする。
いっぱい薬を飲むよりも、
いっぱい笑ったほうがいい。
(ユウキ?世界で8番目のたたかいに勝った男の物語、岸川悦子)
NTVの24時間テレビ、
今年もやっていますね。
私が子供の頃から始まったこの番組。
たしか、2日目日曜日の朝には、
手塚治虫さんのアニメがあったので、
そればかりを楽しみにしていたのを
覚えています。
昨晩は、「ユウキ」という実話を
基にしたドラマが放映された様子。
頭蓋骨の一部が溶けていくという
極めて珍しい病気にかかった若者が、
23時間に及ぶ大手術の後、
フルマラソンに挑戦して、
見事5時間を切るタイムで完走する。
それを支えたのは、
オーストラリアで仲間になった友達。
なんで8番目の戦いかと言うと、
過去130年間に世界で
わずか7例しか確認されていないうえに、
進行を遅らせる治療方法しかないから。
もっと良い医者、もっと良い薬、
もっと良い環境を、と探す愛情もあれば、
いっしょに病気を受け入れて、
いっしょに何かにチャレンジしたりして、
残りの時間を充実させるという愛情もある。
どちらかに優劣をつけられる問題じゃない。
これ以上治るのは難しいだろう、と
自分や、自分の大切な人が宣告された時に、
どう生きていくか、どう生きさせるか。
はたまた、そういうことが何もない、
平和で幸せだと思える時に、
今をどう生きていけばいいのか。
こういうドラマを見たときには、
考えさせられてしまいますね。