…引き算の優しさ…

大人の優しさなんだよねえ。
引き算の優しさというか…

(夜のピクニック、恩田陸)

「みんなで、夜歩く。
 ただそれだけのことがどうして
 こんなに特別なんだろう…」

そんなテーマで、
映画にもなったこの本。

引き算の優しさって、
とても難しいと思います。

あれもしてあげたい、
これもしてあげたい、
それも…という感じで、
好きな人のは、
尽くしたくなるのが人間。

けれど、それが、
本当に優しいことか、
と言えば…答えは出てこない。

あれはしない方がいい。
これもしないでおいて、
ちょっと見ていよう。

何かしなくちゃいけない衝動で、
次々とする「足し算の優しさ」よりも、
少し離れて見られるようになったら、
「自分」でいられるまま、
優しくなれるように思います。

そうしないと、きっと、
その優しさを受け入れて
もらえなかった時に、
相手が嫌いになっちゃう。

嫌いになるような優しさは、
そもそも、優しさじゃ
なかったことかもしれない。

もちろん、
引き算の優しさは、
打算的に見えることも
あるけどね…

いろいろな形の優しさがあって、
いいんでしょう。

(参考)夜のピクニック(恩田陸)


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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