人は誰でも荷物を持っていて、…

人は誰でも荷物を持っていて、
その荷物を
捨てるわけにはいかない。
一生、それを持って
歩かなければならない。
たとえば、自分の躰が荷物だし、
自分の周りの人たちも荷物になる。
自分も誰か他の人の荷物になる。

僕はつい最近まで、
僕たちの持っている障害が
とてもやっかいで
重いものだと考えていた。
人よりも
努力しなければならないのは
不公平だとさえ思っていた。
しかし、険しい山に登ったり、
わざと困難なことに
挑戦する冒険家は、
そんな荷物をいつも探している。
荷物があることが大切なのだ。

(卒業文集、森博嗣)

UFOさんからの投稿です。

自分が持っている弱点のせいで、
親から受け継いだもののせいで、
時代や周りの環境のせいで、
人よりも苦労しなければいけない
なんて、どう考えても
納得できない。

その苦労や努力の結果を見るまでは、
だいたい、そう思う。

なんで、俺だけが?
どうして、私だけが?

理屈は分かっている。
「苦労が自分のためになる」
なんて言われなくても、
頑張るつもりはあるけれど、
やっぱり、しんどい時もある。

荷物は、そんなに軽くないから。
それに、十分重いものを持ってるのに、
また背負わされる時もあるから。

私にも、いろんな荷物が
あるような気がしますが、
一番の荷物は、
自分自身のような気がします。

自分を邪魔しているのは自分。
これ、忘れないようにしたいです。

(参考)λに歯がない(森博嗣)


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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