こうしようと
一筋に思う心こそ
人が誰しも抱える病である
この病を必ず治そうという
こだわりもまた病である
(柳生宗矩)
剣の達人の言葉です。
病という名のつくものは
世の中に色々あるけれど、
自分の病が自覚できたら、
だいたいの人は治したい。
病のせいで、
生きるのが窮屈な人は、
少なくないだろう。
とりつかれたように
一筋に生きようとする姿は、
人によって見え方が違う。
心動かされるものもあれば、
かたくなに生きているとしか
思えないものもあるだろう。
本当のところ、他人に
どう見えるかなんて
どうでもいいことかもしれない。
自分にある
「一筋に思う」病を自覚して、
それをうまく利用して
生きた方がいいこともある。
他人を利用する前に、
自分をうまく利用すること。
それが、「病」から
解放される方法だと思う。
(参考)柳生宗矩(山岡荘八)