人生は短いんですから。
何もないよりは、
何かあったほうがまだいいです。
最高ではないけれど、
最悪じゃない、
そういうのってあるじゃないですか。
(恋愛で死神、伊坂幸太郎)
いいこと続きの毎日。
いろんな人から、
いろんなものをもらうのが
当たり前になっていると、
りんご1個しかもらえない日には、
なんだ、今日はこれだけか…
みたいに思ってしまう。
けれど、毎日毎日、
支払ったり、奪われたり、
催促されている日々には、
りんご1個でももらえたりすると、
嬉しかったりするかもしれない。
それは、もらえたものそのものよりも、
自分に何かをあげようと思ってくれた人が
いるだけで、なんか心あたたまる。
そんなことを考えて、
まわりを見渡してみれば、
最高じゃないけど、
最悪でもないものを
いろいろもらい受けている事実に
気づかされます。
だから、そういうことに
気づかないでいる時には、
そういうありがたみが分かるまで、
いろんなものを失うことになるでしょうね。
そうでないと、
最高のものの良さとか、
ありがたみでさえも、
きっと分からないでしょうから。
人は、最高のものが
何かを分かるために、
たくさんのものを失うんですよ。
だから、失うことも
最悪のことじゃない。
そう思います。
(参考)モダンタイムス (伊坂 幸太郎)
No.2440