余っているのは、
足りないのと同じことである。
(五輪書、宮本武蔵)
何事もバランスよく
持っているというのは珍しい。
余っているものがあれば、
足りないものもある。
そして、
余っているものと、
足りないものが、
自分とは反対の人もいる。
自分と、その反対の人が、
どこかで、どうにかして
巡りあえれば、
補いあえるかもしれない。
自分が多く持っているものに
固執しすぎれば、
そういう出会いを逃してしまう。
自分に足りないことに
こだわりすぎると、
いじけた考え方になってしまう。
2人で補いあえなければ、
もっと他の出会いを探せばいい。
3人、4人、5人と増えることで、
補いあえることもあるだろうから…
自分に余っているものが
見えたら、
誰かに分け与えることを
考えればいい。
時間が余っていたら、
それを欲している人を探す。
その人に、自分が足りないものを
分けてもらえたら、幸いだ。
余っているものが見当たらず、
アイデアでも、お金でも、何でも、
自分に足りないものしか見えなかったら、
それを恵んでもらうことばかり考えず、
ちょっとでもいいから、
他の人に分け与えられるような、
とんがったものを見出したほうがいい。
足りないということは、
きっと、何か余っていることなのだ。
そう考えるようにしたい。
(参考)五輪書(宮本武蔵)
No.2727