道があるっていうことは、…

道があるっていうことは、
その先に、きっと、
何かがあるっていうことだよ。

(やまんばあさん海へ行く、富安陽子)

道がついている
っていうのは、
自分の前に誰かが
歩いたということ。

昔のわが家から、
祖父が作っていたりんご園に
登っていくためには、
ちょっとした近道がありました。

その近道は、
祖父、祖母、父、母しか
歩かなかっただろうけど、
幅50センチメートルとは言え、
歩けるくらいの道だったと記憶している。

たぶん、距離にして
300メートルくらいだったのかな。

そのうち、ちょっと遠回りだけれど、
車で行ける800メートルくらいの道を
使うことの方が多くなり、

冬を何度も過ごすうちに、
そのちょっとした近道の方は、
道らしき姿が薄れてきた。

たしかな行き先があっても、
そこを行き来する人が少なくなれば、
道は消えていくもの。

逆に、たしかな行き先じゃなくても、
行き来する人が多ければ、
道はハッキリと残っていく。

道の状態も大切だけれど、
一番大切なことは、
その道の行き先はどこか。

もちろん、その行き先が
分からないことも多いけれど、
行き先のことを考えずに、
ただ道を歩くことだけは、
避けたほうがいいだろうなぁ…

(参考)やまんばあさん海へ行く(富安陽子)

No.2735


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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