個性ってのはさ、…

個性ってのはさ、
何かを一生懸命に真似しないと、
手に入れることなんて
絶対にできないんだよ。

はじめから
独自のものを目指そうったって、
そんなの上手くいくはずがない。
音楽だって、絵だって、
人生だってそうさ。

(ラットマン、道尾秀介)

やっていること、
そのスタイルをそのまま
真似するっていうこと。

それには、きっと
努力が求められる。

けれど、
そういうことを真似せずに、
注目されている状態だけに憧れ、
そんなに努力しなくていい、
ほかの方法を選ぶ人もいる。

本気で真似しようと思えば、
その人がどうしてそれをしたかまで、
考えるようになるのが普通。

真似しようとして、
その内面まで考えて初めて、
個性というものが分かるかもしれない。

自分にもできるかできないか、
も含めて、
自分はこの真似の後に、
どこを伸ばして、
自分の個性としていけばいいのか。

誰の店にも修業に入らず、
いろんな店を食べ歩いて
自分の店の味をつくり、
行列のできるラーメン屋をつくった人も
いるけれど、これはこれで、
「これは真似しない」
と決めたりもしたんだと思います。

真似しない、と決められる、
っていうことは、
真似もできるところまで、
究めたわけですから、
これもすごいことだなって言える。

何を真似るか、本当に大切だ。

(参考)ラットマン(道尾秀介)

No.3465


人生の短さについて(セネカ)

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