ほんとうの敵というものからは、…

ほんとうの敵というものからは、
際限のない勇気が
おまえのなかへ流れこむ。

(実存と人生、カフカ)

勇気が湧かないものは、
結局のところ、
それだけの敵でしかなく、

自分にとっても、今は
その敵に、それほど
勝ちたい気持ちがない、
という証拠かもしれない。

思い返してみると、
自分自身、
いろんな敵に対して、
それは、人に限らず、
取り組もうとする課題や物事に対しても、

どこかで、無駄な努力はしたくない、
っていうブレーキが働いて、
敵の前から退散しているような気がします。

ほんとうの敵と戦う時には、
きっと、無駄な努力かどうか、
なんて考えないと思うんです。

無駄な努力になるかもしれないけど、
ぶち当たっていくしかない、
その敵をやっつけないでは
自分の未来はない、くらいの熱意で、
立ち向かっていくでしょうから。

だから、たとえば、
これまで運よく勝っていた時に、
初めて負けてしまった瞬間が
ほんとうに試される時なんでしょう。

自分を負かした、その敵に、
もう一度勝つためにがんばる気持ちが、
勇気が湧いてくるか。

あ、もういいや、
そんなに勝ちたい気持ちはないや、
という自覚があれば、きっと、
ほんとうの敵じゃないのでしょう。

けれども、
いろんな物事に出会い、
負けるたびに、そんなあきらめ方を
続けているだけだとしたら、

ほんとうの敵からも
逃げている可能性大です。

湧いてくる勇気を、
封じ込めたり、ごまかしている…

本当の敵からは、
大きな勇気が流れ込んでくる。

うーん、そんなこと、
あったかもしれない。

思い返して、
立ちむかってみよう。

(参考)実存と人生(カフカ)

No.3569


人生の短さについて(セネカ)

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