大抵の人は、
自分がどの地点にいるか
なんてことは意識せず、
いつものコースを
いつものように歩いているだけだ。
…
そんな人に道を訊いても
迷惑がられるだけだし、
仮に答えが返ってきても、
それが正しいという
保証は全くない。
(分身、東野圭吾)
昨日妻に頼まれて、
イオンへ買い物に行ったら、
とても優しく丁寧なレジ店員さんだった。
商品を生ものと、
そうでないものに、
きちんと分けながら、
エコバッグに入れてくれて、
判断しかねるものについては、
こちらに尋ねたりもしてくれた。
いい気分で家に帰ったところが、
レシートを見てみると、
1つしか買っていないハムが
2回連続計上されていて、
あらら…、
気づかなかった自分が、
ちょっと残念になった。
物事を知っていて、
丁寧そうな店員さんでさえ、
そんなミスをする。
私たちが歩む人生の道なんていうのは、
今の時代には色々と変わるもんだから、
知っていそうな人が本当に知ってるか、
といえば、ちょっと怪しいかもしれない。
かといって、
自分だけの判断に、
それ以上の自信があるのか、
といえば、これも心もとない。
いつも、新しいミスを
経験していくことを前提に、
それを積み重ねて、
自分の道を探っていかなくちゃいけない。
ちょっとは迷ってもいいから。
(参考) 分身(東野圭吾)
No.3673