まいにちが
ひらがなでやってきて
ひらがなのこころで
ひらがなのような
いちにちを
おくれたらいいね
(産経新聞「朝の詩」、田中邦彦)
ひらがなで読むと、
なんとなく、心が和みます。
漢字を読む時には、
必然的に、心に少し緊張を覚える。
日本人のこころは、
そんなふうに出来ている気がします。
難しいもの、
分からないもの、
よく見えないもの、
分かりにくいもの、
そういうことを、
自分のこころの中で、
上手に「ひらがな化」するか、
それをしてくれる誰かがいないと
人間の心は、どんどん、
複雑化してくるかもしれません。
一番いいのは、
自分に、そういう力が
備わっていくこと。
それは、必要だな、
って思います。
これは、
大きな問題を、
細かい断片に分けて、
解決する方法を見つけていく、
という作業に似ていると思うんです。
ひらがなで考えよう、
ひらがなで生きよう、
今の大人には、
それが必要だ。
そして、
それが自然にできるはずの子供たちでさえ、
それを忘れているような気がするから、
やっぱり、大人から、それをした方がいいな。
(参考)ひらがな思考術 (関沢英彦)
No.3679