知覚って、そんなに絶対的なもんじゃないんだよ。…

知覚って、そんなに
絶対的なもんじゃないんだよ。
もっと流動的で相対的。

見える、見えない、
と一見絶対的に思えることだって、
実は精神的な部分が
かなり支配しているんだよな。
人間、見たくないと思えば
見えないっていうんでしょ。

(エンド・ゲーム、恩田陸)

幽霊が見えるか見えないか、
に始まって、
人の心の裏側が見えるか見えないか、
みたいなことまで、
世の中には、見えたとしても、
怪しげなことが意外と多い。

見えないものなんだ、ということが、
かなり一般的になっているものであれば、
話は分かりやすいが、
そうでもないらしいこともあるから、
話は、ややこしいのだろう。

人間の感覚に、
絶対的なものはない。

個性も加われば、
そのときの精神的な状態、気分も
大きく左右してくる。

見える、見えない、
ってことも、
それで違ってくるとしたら、

群集心理で高揚しているときの人間で、
たとえ、かなり多くの人が、
同じような証言をしたとしても、
間違っていることすらある。

一人だったら
見間違いかもしれないことが、
多勢が見たと言うから、
間違いないとするのは、
正解じゃないこともあるってことだ。

でも、そんなことばっかりだったら、
人が見て記録してきたとされる、
歴史なんてものは、
信頼性がかなり低いことになるだろうなぁ。

私たちが知っている歴史、
って本当に大丈夫かな。

(参考) エンド・ゲーム(恩田陸)

No.3749


人生の短さについて(セネカ)

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