自分で考えて、自分の身体で…

誰だって、自分で考えて、
自分の身体でわかったことしか、
本物にならない。

(5年3組リョウタ組、石田衣良)

早く答えを見せたいだけなら、
代わりに、問題を解いて
見せてあげればいい。

その代わり、
本人の身にはなっていない。

早く理解させたいのなら、
代わりに解くなんてことは
やらないで、何度も何度も
間違わせたらいい。

仮に、ずーっと、
間違ってばかりで
一向に答えに辿り着かない、
というのなら、それはそれで、
まだ時期が来ていない、
ということもありえる。

こんな方法じゃ、
ぜんぜん早くない
ってことになるだろう。

けれど、しょうがないのだ。

本物になるスピードは、
人それぞれ違う。

あるいは、
本物になれる分野が、
人それぞれ違う。

たとえば、
子どもに対して、
まわりや親が、
この分野で本物にさせたい、
と願ったとしても、
そうなるとは限らないのだ。

しかし、そういう経験が、
無駄になることはない。

本物になれなかったとしても、
なにかに一生懸命に向き合った
という時間は、とても貴重だから。

若いうちに、どんどん、
そういう時間があればいい。
ずーっと本物になるものがないとしても。

(参考)5年3組リョウタ組(石田衣良)

No.3869


置かれた場所で咲きなさい(渡辺 和子)

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