「幸福は絶対に過ぎ去るもの」なんですよ。…

「幸福は絶対に過ぎ去るもの」なんですよ。

それを覚悟しておかないと、
一度つかんだ幸福に固執するあまり、
「あぁ、あの時は楽しかったのに…」
というマイナスの感情に変化してしまうわけです。

(心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」、名越康文)

子供の頃にふれていた
物語や、テレビや、映画には、

「それからは幸せに暮らしましたとさ」

みたいなエンディングがあって、
ああ、よかったなぁという気持ちでいた。

けれど、ちょっと歳を重ねると、
そんな「ずーっと幸せ」なんてないじゃん、
ってことに気づくようになりました。

仮に「ずーっと幸せ」に近い状態を
経験できるにしても、

一度つくったからといって、
その幸せが続くんじゃなくて、
いつも幸せを更新している感じ。

そのための努力が、
絶えず求められているわけです。

過ぎ去るに決まっているものに、
固執したり、いくら語ったところで、
それは戻ってこない。

きっと、それが、
人間の人生の平等というもの。

今幸せな人と
次に幸福になるのは、
また違う人。

いつもいつも、
幸せになるチャンスがあって、

不幸な最中にも、
幸せを感じられる要素は、
どこかしらに残っている。

それを見つけられる才能のほうが、
一つの幸せに固執する習慣よりも
もっと大切なのだ。

(参考)心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」(名越康文)

No.3924


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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