脳にしかける時限爆弾…

意味のない存在に意味をもたせ、
価値を見い出す言葉が呪いだ。
ま、言うなれば、脳に
しかける時限爆弾みたいなものさ。[映画]

(映画「姑獲鳥の夏」)

たとえば、
「おまえはバカだ」
と毎日のように何度も
くり返し言われれば、
その言葉に人は縛られるようになる。

ただ、人によっては、
そんなことを言われないように、
その言葉をバネにしてがんばる人も
いるだろうけど、

相手の方が立場が上だったりすると、
その言葉に自ら縛られて、
自分をその言葉どおりの存在に
思い込んでしまいかねない。

また、誰かに
言われたわけでもないのに、
自分はこうだから
そのレベルしか出来ないんだ、
このレベルの人間なんだ、
みたいに思う人もいる。

自分に、自分で作った理由で、
呪いをかけているようなもの。

そういう理由があった方が、
ある意味、楽だというか、
逃げられるからという場合もあるだろう。

人間の思い込みは、
とてつもなく激しい。

だから、これだと思えば、
簡単なことが、
ややこしいことに見えたり、
筋の通る話でさえも、
迷信や呪い話によって
打ち消されたりする。

人間は、脳をまだまだ
使いこなせていないかもなぁ。

パソコンや携帯を
使いこなす前に、
脳をもっと使いこなせた方が
ホントは幸せなんだろうなぁ、
なんて思いました。

(参考)映画「姑獲鳥の夏」

No.3996


こころの処方箋(河合 隼雄)

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