嫉妬は恋といっしょに生まれる。
しかし恋が死んでも必ずしも
いっしょに死にはしない。
(ラ・ロシュフコー格言集)
嫉妬の芽は、
たしかに恋の思いと
ほぼ同時に生まれる。
しかし、
相手と結ばれようが、
結ばれまいが、
嫉妬は勝手にできるから、
恋は破れても、
嫉妬心を燃やすことは
できるのです。
なんだか、とても
やっかいな感情です。
それと同じように、
恋と関わりない、
他人のもっている才能や
恵まれている環境への嫉妬心も、
なかなか、やっかいな感情で、
それにとらわれてしまった人の
心からなかなか引き剥がせ
なかったりもします。
嫉妬心を亡くすのは
たいへんな仕事なんですよ。
生むのは簡単ですがね…
世の中には、たしか、
後腐れなく別れるために、
「別れさせ屋」なんて業者が
あるようですが、
嫉妬心も何も残さずに、
すっきり別れさせてあげられたら、
たしかに幸せでしょうね。
でも、自分のことなのに、
別れるため数十万円、
時には百万円以上も使って
工作しないといけない
別れられない関係というのがある、
ということを思うと、
嫉妬心や、それ以外の執念も含めて、
生まれた感情というのは、
やっぱり、やっかいなもんです。
(参考)ラ・ロシュフコー格言集
No.4022