俺はな、努力の効果を
信じてるやつには、
あんまり興味ない。
そういうやつは、
思う存分がんばればいいと思うよ。
止めやしない。
だけど、努力してもかなわないこと
ってあるなと身をもって知ることから、
はじめて本当にスタート
できるんじゃないのか。どうして
うまくいかなかったんだろうとか、
じゃあほかになにができるだろうとか、
考えることではじめて、さ。
(シティ・マラソンズ[純白のライン]、三浦しをん)
ただ努力さえしていれば、
必ず成功すると信じるのは
その人の勝手だけれど、
努力の方向を間違っていれば、
どれだけ努力しても難しい時もある。
反対に、
どんなに努力しても、
どうにもならないと最初から
あきらめてしまうのもおかしい。
人間にとって、
出来ることと出来ないことの
境界線は最初はあいまいで、
それをちょっとずつ
ハッキリさせていくために
私たちはいろんな体験をしていき、
努力していく。
なんでも出来るように
なることが目的じゃなくて、
出来ることが分かって、
それをさら伸ばすために、
また、出来ないことは
他の何で代用するか、
誰かにまかせるか、
みたいなことを
早く考えることが大切だ。
いずれにしろ、
最大限の努力をしてみることは
とても大切で、その上で、
次にどうするかっていうことを
考える人間になることが大切です。
なんの努力もしない人間、
努力すれば何とかなると考えて
工夫もなく同じことしかしない人間、
そういう人々は、難しい存在です。
(参考)シティ・マラソンズ(三浦しをん)
No.4037