始めるのに良い場所とは、
あなたがまさに今いるその場所だ。
(カササギたちの四季、道尾秀介)
昨晩、夕食のあと、
NHK教育テレビに
チャンネルを変えたら、
カツオドリという鳥が
目に飛び込んできました。
空中から海へダイブし、
海中で魚を追うという、
なんともカッコいい姿。
次々と、一直線に
海に飛び込む姿が、
何一つもたず、
自分たちの身ひとつで
生きている姿がすがすがしく、
強烈な印象として心に残りました。
もちろん、
人間は、そんな鳥のように、
何一つもたずに生きるのは、
きっと難しい。
けれど、もし
身軽に生きることが出来たら、
失わなければいけない時、
すぐに、その時点から
スタートできるような気がします。
持っていたものが多いほど、
「あれがあれば…」
「これがないと…」
「ああ、不便だ」
「不公平だ」
「どうして、私だけ…」
っていう気持ちが強く残りそうな気がする。
本当は、誰でも、
今いるところから、
いつでもスタートできる。
いいスタート地点を
探してもしょうがない。
今が、絶好のスタート地点。
本当にかけがえのないものを
失った人もいる。しかし、
私が昨日失ったものは、
たいしたもんじゃない。
だったら、今からまたスタートだ。
(参考)カササギたちの四季(道尾秀介)
No.4142