そうか。好きにしなさい。
若いと大変だなあ。
成功体験が乏しいから、
待つことを知らない。
今しか見えない。
待った先に何があるかわからない。
ああ、青春は面倒だ。
(純平、考え直せ、奥田英朗)
若い頃には、
先が見えないから
待てない。
年をとると、
先が不安だから、
待てない?
車の運転ができない、
近くに住む叔父叔母に
お米の精米をしてきてくれ、
と頼まれたりすることが多いのだが、
(秋田には、玄米の精米機があちこちにある)
ちょっと忙しい時などは、
すぐに行けないこともある。
「ちょっと待っててね」
と言うのだが、
「今から行くよ」
と電話をかけると、
「ああ、○○さんに頼んで
やってもらってよ」
という返事を
何度聞いたことか。
その度に、
ああ、この人たちは待てないんだな、
って思わされる。
頼んですぐに動いてくれる人であれば、
もう誰でもいいんだな、と。
ある意味、
若さも老いも、
「待てない」気持ちを作る。
その待てない気持ちは、
やっぱり、今しか見えない
という共通点から来るのだろう。
見えない未来の価値を
考えるっていうのは、
だれにとっても難しい。
(参考)純平、考え直せ(奥田英朗)
No.4179