確固とした記憶

角田光代,いい言葉
見たものより見なかったもの。
会えた人より会えなかった人。
口に出せたことより出せなかったこと。
食べたものより、食べることのかなわなかったもの。
関係をもった人よりもたなかった人。
いった場所よりいくのを断念した場所。
手に入れたものより、どうしても手に入らなかったもの。
それらは空白としてではなく、
ある確固とした記憶として私のなかにある。
[+佐内正史]
(だれかのことを強く思ってみたかった、角田光代)

ああ、やれなかった、
ああ、手に入らなかった、
そういう記憶が、
強く残ってしまうのが人間。
それが、あきらめたくない、
っていう思いを作ることもある。


モモ(ミヒャエル・エンデ)

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