どんな問題にも答えは必ずある。…

どんな問題にも答えは必ずある。
だけどそれはすぐに
導き出せるとはかぎらない。
人生においてもそうだ。
今すぐには答えを出せない問題なんて、
これから先、いくつも現れるだろう。
そのたびに悩むことには価値がある。

しかし焦る必要はない。
答えを出すためには、
自分自身の成長が
求められている場合も少なくない。
だから人間は学び、努力し、
自分を磨かなきゃいけないんだ。

(真夏の方程式、東野圭吾)

できれば早く、
ハッキリとした答えを
見つけられたら、と思います。

けれど、
正解という意味の答えでなく、
自分が「決めた」答えを
求められることも少なくない。

つまり、そういう答えの場合は、
決められるようになるまで、
成長しなくちゃいけない。

人は、
ある意味、身勝手で、
自分で決めなかった「答え」には、
無責任でいられるものです…

それが、
良い結果で終われば、
まあまあ喜ぶこともあるでしょう。

しかし、
良くない結果で終わっても、
自分で決めたわけじゃない、
と逃げる方向に、心を向かわせてしまう。

そうすることで、
そこで学べるチャンスを
逃していることに気づかない。

ささやかなものでもいいから、
自分で「決めた」という答えに対して、
責任をもてたほうがいい。
もたせたほうがいい、
もたせてもらったほうがいい。

そういうところから、
答えの意味合いが変わってくるから。

(参考)真夏の方程式(東野圭吾)

No.4385


こころの処方箋(河合 隼雄)

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