ジャンケンのように…

ジャンケンのように
人はどこかで負けて、
どこかで勝つ。

(カンタ、石田衣良)

勝ちっぱなしはない。
負けっぱなしもない。
必ず、どこかで勝てる。
そして、どこかで負ける。

だから、
自分の勝ち方が小さいからといって、
自分から、それをバカにしない方がいい。

次の勝ちは、
それに積み重ねていくこと。

最初から、
大きな勝ちばかりを期待して、
そればかりを待っていると、
自分の力不足だけが明らかになって、
やる気さえ失せてしまうだろう。

本書のこの言葉もいいと思った。
「どれだけ強くても
 より強い人間が必ずあらわれるだろうし、
 どれほど頭がよくても
 もっと賢い人間がきっといる。
 それに強さと賢さがたたかったら、
 いったいどちらが勝つのだろう。」

負けて落ち込みそうになったら、
ジャンケンを思い出して、
「そうか、今は、負け番なんだ」
と済ませよう。

勝って有頂天になりそうな時には、
ジャンケンを思い出して、
「今は、勝ち番なんだな」
と思って、視界を広げよう。

勝ちでも負けでも、
それだけに囚われすぎると、
視界が狭まってしまう。

狭い視界のままでは、
長い人生のなかで、
その勝ちが負けが、
どんな意味をもつものか、
見えなくなってしまう。

いまだけが最高、最低、
ということはないのだから、
それじゃあもったいない。

(参考)カンタ(石田衣良)

No.5605

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