繋がりが切れるのは、…

人と人との
繋がりが切れるのは、
何か具体的な理由が
あるからじゃない。

いや、見かけ上はあるとしても、
それはすでに心が切れて
しまったから生じたことで、
後からこじつけた言い訳
みたいなものではないのか。
なぜなら心が離れていなければ、
繋がりが切れそうな事態が起きた時、
誰かが修復しようとするはずだからだ。
それをしないのは、すでに
繋がりが切れているからなのだ。

(ナミヤ雑貨店の奇蹟、東野圭吾)

自分では
強いと思っている「つながり」が実は弱く、
すぐに離れてしまうこともあれば、

弱いと思っている「つながり」が実は強くて、
逃れたくても逃れられないってこともある。

だいたいにおいて、
つながりの強さを
考え出すような場面に
なってるってことは、

弱くなっている兆しを
感じているからだろう。

その時に、
「いやいや、大丈夫」
とごまかすこともできる。

そうやって、
気づかなかったフリもできる。

手を加えられる時期、
っていうのは限られていて、

それを見過ごしたら、
かなり難しい状態に
なりうるのだ。

もちろん、
ただただ心配しすぎて、
その「つながり」をいじりすぎて、
弱めてしまうこともある。

それだって、
信じる強さがなくなってる自分を
どうにかしないといけない兆しなのだ。

どうにかできるタイミングがある。
それを見逃さないよう、
ごまかさないよう、生きていくのだ。

(参考)ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾)

No.5614

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