「いまこのとき」一度きりのもの…

本当はすべての食事が、
「いまこのとき」一度きりのものだ。
だれかと食べても、一人で食べても、
手のこんだ料理であっても、
レトルトを駆使して
作った料理であっても。
一回ずつの食事は、等しく、
人生で一度きりの食事なのだ。

でも、ふだんは
そのことを忘れてしまっている。
「食べる」とは、
あまりにも日常的すぎる行為だから。
なにを食べているか
特に意識することもなく、
大半の食事をやり過ごしてしまっている。

(黄金の丘で君と転げまわりたいのだ、三浦しをん)

いつでも、何でも、
どれだけでも食べられる、
ってなると、食事は、
価値が薄まってしまう。

古代までさかのぼらずとも、
海外旅行をして
食べられるものがないとか、
それに近い経験は、
ほとんどの人がするだろうと思う。

本当は、今でも、
食べることは、
とても大切なのだ。

じゃあ、
食べることを大切に思う、
っていうのは、どういうことか、
と言ったら、

豪華にすることでも、
量を多くすることでも、
手をかけすぎることでもなく、
やっぱり、感謝することだろうな。

でも、私も、
けっこう、感謝を忘れて、
ただ、口に放り込んでいることが多い。

だから、最近、
太っちゃうんだろうか?

食べること、食べられることに感謝。
それを忘れられないな。

(参考)黄金の丘で君と転げまわりたいのだ(三浦しをん)

No.5669


置かれた場所で咲きなさい(渡辺 和子)

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