信じるというのは、
本来は裏切られてもかまわない、
というものであるべきです。
(禅とハードル、南直哉+為末大)
もう降らないだろう、
と信じていた雪が、
先週末にまた、
どかーんと降ってきて、
家のまわりは、
積もりに積もって、
窓の高さを超えています。
ああ、信じていたのに、
と思うのですが、
こちらの勝手な感情で、
天候、自然現象には、
まったく関係ない話のようです。
こんな大雪ですから、
降れば降るほど、
心が鍛えられます。
信じるという経験も、
たいへん貴重ですが、
それが裏切られる
という経験は、
もっと貴重なようです。
何もかも、
思い通りなんてことになったら、
人間は、きっと、ダメになる。
「自分は何でもできるんだ」
と勘違いするようになる。
だから、
そうならないように、
タイミングよく、
自分の力では
どうにもならないことが
自分に降りかかってくるのでしょう。
それでもそれでも、
信じたくなるのが人間。
そして、
そういうことを
乗り越えると、
本当に信じるべきことは何か、
何に頼るべきかってことを
学んでいくわけです。
(参考)禅とハードル(南直哉+為末大)
No.5834