十点でも二十点でもいいから、
自分の中から出しなよ。
自分の中から出さないと、
点数さえつかないんだから。
これから目指すことを
きれいな言葉で
アピールするんじゃなくて、
これまでやってきたことを
みんなに見てもらいなよ。
自分とは違う場所を
見てる誰かの目線の先に、
自分の中のものを置かなきゃ。
何度も言うよ。
そうでもしないともう、
見てもらえないんだよ、私たちは。
百点になるまで何かを煮詰めて
それを表現したって、
あなたのことをあなたと同じように
見ている人はもういないんだって。
(何者、朝井リョウ)
自分が望むとおりに、
他人に見てもらいたい、
という気持ちが強すぎると、
見せられる、
伝えられる、
聞かせられる状態に、
なかなかならないことに
なります。
そうなると、おそらく、
ちゃんと聞いてもらえるタイミングを逃すか、
結局、伝えることができないまま、
さまざまな情報が滞ってしまい、
自分には不具合が生じ、
他人には迷惑をかけるかもしれない。
100点満点にしてから、
伝えようというのは、
自分のなかで
「取り繕う」ことが入って、
ホンモノでなく、
ニセモノに変わってしまう
可能性すらある。
批判や否定覚悟で、
伝える、見せることは、
取り繕うより、
かなり大切だと思う。
(参考)何者(朝井リョウ)
No.5841