いろいろな美学があると思う。…

人によって
いろいろな美学があると思う。
ぼろぼろになるまで
挑戦し続けることにも
価値はあるかもしれない。

だけど私は共感できない。
しがみつくことで、
きっと多くの人に気を遣わせるし、
迷惑だってかける。
その事に本人が気づかないわけがない。
それでも貫くというのは、
なんだかんだいっても
結局は甘えなんだと思う。

(禁断の魔術 ガリレオ8、東野圭吾)

サッカーは
それほど好きじゃなくても、
イングランドのベッカム選手なら、
きっと、多くの人々が知っている。

そのベッカム選手が
引退する。

日刊スポーツには、
こう書いてあった。
「ベッカムは美学を貫いてピッチを去る。…
 ベッカムはボロボロになるまで
 現役にしがみつくより、
 トップ選手のまま幕を引くことを選んだ。」

「引退を考えたのは?」という問いには、
「メッシに抜かれたときかな」と答えたらしい。

自分の力を発揮できる舞台を見つけ、
そこでやれるだけのことを
精一杯できた人ほど、
しがみつかずに去れるかもしれない、
と思った。

だから、逆にいえば、
そういう舞台を見つけられず、
とりあえずの場所で
過ごしていると思ってる人は、
いつまで経っても満足感を得られず、
終わりを決められないだろうなぁ。

とは言っても、
舞台を見つけたからといって、
いつも満足できるとは限らない。
活躍できたはずの場所に、
とてつもないライバルがいると、
なかなか日の目を見られないこともあるから。

しがみつかない、
っていうのは、本当に難しい。

(参考)禁断の魔術 ガリレオ8(東野圭吾)

No.5915


道は開ける(ディール・カーネギー)

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