犬は、犬に惚れるのよ。…

犬は、犬に惚れるのよ。
つまり、犬しか見えん。
駄目な男は、駄目な女に惚れる。
いい男は、いい女に惚れる。
惚れた相手は、自分を映す鏡だ。

(水滸伝 16 馳驟の章、北方謙三)

自分が何に執着するか。
そこに、自分が表れる。

それは、
とても自然なこと。

自分のつきあう人間、
自分が使う時間、お金を見ていれば、

自分でも、他人でも、
だいたいのことは、
分かるんじゃないだろうか。

意図的に、
誰かに当てつけて、
反対のことをしているのなら、
話は別だが。

好き同士だった者が
うまくいかなくなる。

それは、後々になって、
本当のことが見えてきた、
ということ。

もっと早い段階で、
見ていたらよかったじゃないか、
と部外者は言う。

しかし、
本気になって、
本当に向かい合って初めて、
自分も他人も見えてくる、
ということもあるのだ。

そうやって、成長していく。
そうして成長していかないとしたら、
それは、自分のミスだろう。

(参考)水滸伝 16 馳驟の章(北方謙三)

No.7054


置かれた場所で咲きなさい(渡辺 和子)

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