ウチにあって、…

ウチにあって、
余所にはない物もある。
友達の家にあって、
ウチにはない物もある。
そんなことは当たり前です。

皆が一緒でなければ
ならないことなどない。
幸せだって同じことでしょう。
万人が同じ幸福の中にいることなど
あり得ないのですから。

(幸福論、曽野綾子)

日本人は、きっと、
いい人でありたい、
と思う人が多いと思う。

それは、
信仰にかかわる話でもあって、
欧米であれば、
「いい人」という目標は
同じかと思うが、

自分の神の目から見ての
いい人だから、
どちらかという「正義の人」
ということじゃないか、と思う。

それに対して、日本人は、
他人の目から見ての
いい人だから、
ちょっと違ってくるんだろう。

自分の中にある「他人の目」から見て、
みんなが持っているものを持ち、
みんなが行っていることを行い、
みんなが言っていることを言う感じ…

どれかがズレている、
と思ったり、思われたくないから、
必死になってしまう。

ホントは、みんな、イヤなのに、
それに振り回されることで、
一時的な安心感を得た気になっている。

実際は「みんな」なんていないのだ。

(参考)幸福論(曽野綾子)

No.7072


常識にとらわれない100の講義(森博嗣)

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