わたしは
「みんな」って嫌いだから。
「みんな」が
「みんな」でいるうちは、
友だちじゃない、絶対に。
(きみの友だち、重松清)
みんなが友だち。
っていう言葉は、
響きはいいけれど、
それに縛られ始めると、
かえって、友だちの関係が
歪んでくる。
違うことができない、
それをすると遠ざけられる。
思ったことが言えない、
言ってしまうと浮いてしまう。
リーダー的な存在が出来たら、
服従しないと、気まずくなる。
同著には、こんな言葉もある。
「わたしは、
一緒にいなくても
寂しくない相手のこと、
友だちって思うけど。 」
いつでもどこでも、
いっしょに居るのが友だち。
これに縛られるのも大変だ。
自分は
どんな友だちでありたいか、
どんな友だちが欲しいか。
みんなが欲しい「友だち」を
求めているだけでは見えてこない。
(参考)きみの友だち(重松清)
No.7104