ああいったことくらいでひとつの国を…

ああいったことくらいでひとつの国を
わかったように思うのは危険だよ。
状況はどんどん変化して行くし、
データなんかは一年で古びてしまう。
それに経験というやつは
常に一面的だしね。

知らなければ知らないでいいんだよね。
自分が知らない
ということを知っているから、
必要なら一から調べようとするだろう。
でも、中途半端に知っていると、
それにとらわれてとんでもない結論を
引き出しかねないんだな。
どんなにその国に永くいても、
自分にはよくわからないと
思っている人の方が、結局は誤らない。

(深夜特急6、沢木耕太郎)

自分のなかにある感情で、
一番簡単で、また愚かなものは、
「好き嫌い」のように思います。

たいした知りもしないうちに、
これは好きだ、あれは好きだ、
とやってしまう。
人に対しても、ものに対しても。

それをやってしまうと、
本当に「知る」というチャンスを
逃してしまいます。

分からない言葉、
納得いかない結果、
怒ってしまいそうな出来事、などなど。

好き嫌いの感情が
湧き上がってくる前に、
ちゃんと見つめられた方が
いいんだろうな。

(参考)深夜特急6(沢木耕太郎)

No.7135


こころの処方箋(河合 隼雄)

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