カネで買えるものじゃ意味がない。
贈るものはモノじゃなくて
ココロなんだ。
正確にはココロの見えるモノ、
モノに託したココロ、
それをなるべく向こうの
負担にかからない形で贈るわけだ。
オリジナルなラブソングなんて
贈られてみろ。
惚れた腫れたの時期を過ぎたあとは、
呪いのカセットテープと
同じじゃないか。
(ファミレス、重松清)
手作りのものをもらって、
あまり良くない経験をした人は、
その後、
手作りのものをもらうことも、
自分から手作りのものをあげることも、
ちょっと考えてしまうと思う。
わたしも、その一人だ。
何の手作りなのかということも
気になるが、もっと気になるのは、
誰の手作りか、どんな人の手作りか、
ということでしょう。
広い意味でいえば、
スーパーの惣菜とかだって
手作りなわけだが、
顔が見えない分、その認識が薄まる。
しかし、顔の見える、
あるいは見えそうな「手作り」は、
覚悟が必要になるということ。
相手の気持ちに向き合う、
という覚悟だ。
もちろん、重いよりは、
軽い方が気が楽だ。
(参考)ファミレス(重松清)
No.7214