人間というのは、…

人間というのは、
どこまでいっても自分以外には
なれないものだ。

(めくらやなぎと眠る女、村上春樹)

鏡に自分を映してみる。
ああ、嫌だなと思う…

自分より仕事がうまく
出来る人の存在が目に入る。
ああ、こんなふうにはなれないなと思う…

人が寄ってきて、
面白そうな話を聞かせる人を見る。
ああ、自分には友達がいないなと思う…

嫌だ、
無理だ、
もってない、
自分についての
否定的な考え方は、
どんどんふくらんでいく。

そのうち、
「自分を」生きることが、
とても苦しくなっていく。

苦しくて苦しくて、
でも、どうしようもない。

やっぱり、
「こんな自分」でも、
生きていく価値があって、
生きていくしかないんだ。

そう思い始められるようになったら、
人生はちょっと変わるかな。

(参考)めくらやなぎと眠る女(村上春樹)

No.7245

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