ふつうの人間ってもの自体、
この世にはいないからね。
あんたたちだって、
ふつうじゃないでしょうに。
(消えてなくなっても、椰月美智子)
中2三女が、
数学で連立方程式を
学び始めたことを知って、
すこし驚いた。
もう、そんなことを学ぶ年頃に
なったんだなぁ、と。
正直、
「頭のなかは、ついていけてるか?」
と心配な親心の内面には、
それについていける「ふつう」を
願う思いもあるからだろう。
「そんなの常識でしょ。」
「ふつうは、こうするもんでしょ。」
「みんな、そうやってるよ。」
聞き飽きたセリフだ。
そして、そのセリフに登場する
「常識」も「ふつう」も「みんな」も
実在はしない。
それを言ってる人が、
自分の意見に説得力(?)を
増し加えるために、
登場させているだけのことが多い。
「ふつう」なんて
究められないんだろうな。
(参考)消えてなくなっても(椰月美智子)
No.7297