命を惜しがっているのではなく、…

命を惜しがっているのではなく、
ただ自分の生に替わるほどのものは、
この世にあるはずはないだろうと
どこかで信じているのだ。

(正妻 慶喜と美賀子、林真理子)

本当のところ、
何を守りたいか。

というのは、
追い詰められないと
分からないのが
人間らしい。

あれもこれも守りたい、
あれもこれも欲しい、
と思っていても、

現実的な問題、
時間の限り、
さまざまな困難で、

いろいろと
捨てていかなければならない、
となったときに初めて、

じゃあ、これだけは、
っていうのが見えてくる。

自分でも分かってくる。

これだけ守れたらいい、
そう思えるものが、
本当に大切なものらしい。

だから、ふだん、どれだけ、
それほど大切でないものに、
時間や心が奪われているか。

自分に自分が気づかされるんだな。

(参考)正妻 慶喜と美賀子(林真理子)

No.7402


人生の短さについて(セネカ)

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